メルカリを利用して商品を普通郵便で送る場合、少し心配になることもありますよね？
匿名配送が可能な「らくらくメルカリ便」を使用すると、何か問題が起きた時に保証が利くのが安心です。
普通郵便を使うこと自体に問題はないと思いますが、自分の名前や住所が出品者に知られることに不安を感じることはあります。
商品が届かなかった場合、または商品に損傷があった場合、どのように対処すればよいのでしょうか？
基本的には心配することは少ないですが、メルカリ普通郵便を使った詐欺の新たなケースも報告されています。
今回は、メルカリを使用して普通郵便での取引における注意点、トラブルの可能性、個人情報を守る方法に焦点を当てて解説します。
個人情報の安全は保障されている？メルカリで普通郵便を利用する際の留意点とトラブル事例
メルカリで商品を普通郵便で発送する際、出品者は宛名に「送り先住所・氏名」を記入する必要があります。これにより、購入者の住所は出品者に伝わることになります。
通常、取引が完了すると、購入者の個人情報はもはや出品者から見ることができなくなります。つまり、購入者の住所が永続的に公開されるわけではありません。
一方で、出品者の住所も購入者に知られることになります。メルカリの規約では、普通郵便を使用する際は、送り主の「出品者の住所・氏名」を正確に記載することが求められています。
このように相手に個人情報が知られると何が問題になるのか、詳しく説明いたします。
メルカリの普通郵便利用時に発生するトラブルへの補償がないことと対処方法
普通郵便で送った際に発生する遅延、誤配、紛失、または商品の破損や汚損について考えてみましょう。普通郵便を使った場合、配達が予定より遅れたり、商品が汚れたり破損してしまったとしても、郵便局やメルカリでは補償は提供されません。
普通郵便では、何かあった際に補償が提供されないため、価値の高い商品や取り替えが難しい限定品は、普通郵便での送付は避けるべきです。
商品が配送中に紛失した場合でも、メルカリとしては配送に関する直接のサポートを提供することはできません。
ただし、郵便物に関して問題が発生した場合、郵便局には問い合わせや調査を依頼できる窓口が設けられています。これは全ての事故が原因解明されるわけではありませんが、知っておくと有用です。
メルカリ利用時に普通郵便を用いる際のリスク
メルカリで普通郵便を使用すると、出品者と購入者の住所が相互に明らかになるという問題があります。
メルカリ普通郵便を利用した不正行為の事例と、コンビニ決済（NP後払い）の悪用方法について
具体的な事例を挙げると、2022年5月30日にツイッターで以下のような投稿がありました。
葉桜@hzakura4121129さんが警告を発したツイートは、メルカリでの普通郵便取引や匿名配送を使わずに住所が分かる形でのやり取りには注意が必要だと述べています。その理由として、住所と氏名が無断で使用されて、ネット通販の商品のNP後払いの請求先にされたケースがあったことを指摘しています。その結果、知らない間に請求書が届いたとのことです。
この不正行為の方法を説明すると、悪意のある人物（Aさん）が、メルカリを介して知り得た別の利用者（Bさん）の住所と名前を使い、ネット通販で商品を注文しました。商品はAさんの自宅に送られ、支払いはコンビニ決済で、その伝票はBさんの住所に送られるという設定です。もしBさんが代金を支払うことになれば、Aさんにとっては得をするわけです。
しかし、このような行為はすぐにバレてしまうリスクが高いです。Aさんの個人情報は、通販サイトだけでなく、決済システムやメルカリの取引相手であるBさんにも明らかになっており、警察や決済システムの対策も進んでいるため、追跡されやすくなっています。
メルカリで普通郵便を利用する大多数は「一般人」であり、トラブルのリスクは低い
トラブル事例が存在するにせよ、メルカリで普通郵便を使用する人々はほとんどが普通の一般人です。相手に住所や名前が知られても、それが原因で大きな問題が生じることはまれです。
私自身も、10年以上ヤフオクやメルカリで取引をしていますが、これまで個人情報を交換してもトラブルに遭遇したことはありません。
メールアドレスが漏れれば迷惑メールが届くことや、クレジットカード情報が漏れれば不正利用される可能性があることは心配ですが、一般的な人々が他人の住所や名前を知っても、通常は何も問題を起こさず、最終的には単に情報を破棄するだけです。
メルカリ普通郵便使用時に個人情報保護のための２つの方法
メルカリで普通郵便を利用する際、個人情報の保護を強化したい場合、以下の二つの方法が考えられます。
まず一つ目の方法として、普通郵便の代わりに「らくらくメルカリ便」や「ゆうゆうメルカリ便」のような匿名配送サービスを利用することです。これにより、送受信時の個人情報の公開を避けることができます。
二つ目の方法は、商品の受け取り時に本名を使用せずに済むような方法を採用することです。これにより、個人情報の露出を最小限に抑えることが可能です。
メルカリで普通郵便から匿名配送への変更方法について
メルカリで普通郵便で出品されているアイテムを購入しようとする際、匿名配送への変更を希望する方法を説明します。
商品が普通郵便で出品されており、それを匿名配送に変更したい場合、まずはコメント欄で出品者に対し発送方法の変更を提案します。以下にその際のコメント例を示します。
【コメント例】
こんにちは。この商品に興味がありますが、発送方法を「らくらくメルカリ便」または「ゆうゆうメルカリ便」に変更していただけないでしょうか？送料の差額はこちらで負担いたします。ご検討のほどよろしくお願いします。
この交渉は購入する前に行うことが重要です。購入後に配送方法を変更しようとしても、匿名配送への変更ができなくなるため、注意が必要です。
メルカリで本名以外で郵便物を受け取る方法について
メルカリで郵便物を受け取る際に本名を使わない方法として、郵便局に「ニックネームや屋号」を届け出て使用する方法があります。
メルカリにおける普通郵便での出品時にトラブルを避けるための重要な二つの対策
普通郵便を用いて商品を送る際、特に注意すべき二つのポイントがあります。
- 自己の氏名と住所を正確に記載することが必須です。不正確な住所やニックネームを使用すると、配送時のトラブルが起こった場合に商品が送り主に戻されることができなくなる可能性があります。また、受取人からの悪評がつくリスクも避けるためには、正確な情報の提供が求められます。
- 書留を利用することをお勧めします。これにより荷物の追跡が可能となり、高価な商品や一点ものの送付時には特に補償がつくため、安全に配送することができます。これにより、商品が紛失や破損した際にも対応が可能となります。
トラブル回避ならメルカリ便
「メルカリ便」はトラブル回避におすすめです。この便は郵便局からも利用可能です。
匿名配送を希望する場合は「ゆうゆうメルカリ便」を選択し、商品のサイズや重量に応じてゆうパックやゆうパケットのいずれかを選べます。
メルカリ便では、出品者の住所は都道府県のみが表示されるため、プライバシー保護も充実しています。
さらに、商品が損傷したり失われたりした場合の補償もあり、特に価値の高い商品やブランド品を送る際はメルカリ便の利用を推奨します。
普通郵便で発送された商品が到着しない場合の対処法
メルカリで普通郵便で発送された商品が到着しない場合、どう対処するべきでしょうか。
メルカリ便を利用した際は、商品が5日経っても届かなければメルカリのサポートに連絡できますが、普通郵便ではそのようなサポートは受けられません。
商品が到着しない場合、最初に出品者と連絡を取り、出品者は日本郵便への調査依頼が必要です。これは普通郵便が書留でない場合、追跡が難しいためです。
以下が、調査依頼の手順です（非書留の場合）：
- 日本郵便の「郵便物等が届かないなどの調査のお申し出」ページにアクセスする。
- 調査依頼フォームに送り手と受け手の情報を入力。
- 入力完了後、受け取る調査受付番号とパスワードをメモ。
- 購入者に受付番号とパスワードを伝える。
- 郵便局からの調査結果を待ち、その間、出品者と購入者は取引メッセージを通じて連絡を取り合う。
郵便物が見つかれば、配達を待ちます。もし紛失が確認された場合は、出品者と購入者が取引メッセージで相談し、取引のキャンセルなどを行う必要があります。この場合、メルカリからの補償はありません。
トラブル発生時の詳細や対処方法は、メルカリの公式ガイドを参照してください。
まとめ：メルカリ普通郵便のトラブルとその対応
今回、メルカリで使用される普通郵便に関するトラブル事例を詳しく検討しました。これらのトラブルに対処することが、思った以上に手間がかかることが明らかになりました。
特に、郵便物が紛失した場合、普通郵便では補償が受けられないため、非常に困難な状況に直面することがあります。一方で、「ゆうゆうメルカリ便」を使用した場合、支払い方法によっては購入者が全額返金を受けることが可能で、出品者にも手数料の負担がないため、より安全です。
このことから、メルカリのシステムは、出品者と購入者双方にとって、安心して利用できるように設計されていることが理解できます。安全で快適な取引を求めるならば、メルカリ便の匿名配送を活用することが推奨されます。
